BUSINESS INSIGHT : 米蓄電システム市場の展望とQセルズの蓄電システム
Mar, 2020




成長の勢いを増している米国の住宅用蓄電システム市場、Q.HOME+蓄電システムで攻略


米国は蓄電システム奨励政策と共に、蓄電システム所有者のための卸売市場サービスを積極的に提供しています。
それを受け、米国の住宅用蓄電システム市場は2025年まで大きく成長すると予想されています。



 米住宅用蓄電システム市場のトレンド及び事例 


米国の蓄電システム市場が著しい成長を遂げています。グローバルエネルギーコンサルティング専門会社である「ウッドマッケンジー(Wood Mackenzie)」が発表した資料によると、2019年には523MWだった米国の蓄電システム市場ですが、2025年まで14倍も成長し、7.3GWまで大きくなると予想されています。これは奨励政策と所有者向け卸売市場サービスの提供によるものです。現在、電気供給者側(Front of The Meter)の蓄電システムが市場をリードしており、今後も市場の大半を占めると予想されています。米国の蓄電システム市場は、大きくFTM(Front The Meter)とBTM(Behind The Meter)に分けられます。FTM市場は公益施設や設備などオフサイトに電力を供給しますが、BTM市場は住宅用蓄電システムや小規模独立型電力ネットワークなど、オンサイトに電力を供給し、メーターによる伝送が要りません。




住宅用蓄電システムは米国国内に40.4MW/93.3MWhが配置され、2019年の第4四半期には史上最高の活況を呈しました。住宅に蓄電システムを設置すると、バックアップ、TOU裁定取引、自家消費、グリッドおよび卸市場サービスなど、様々なメリットがあります。






複数の州では、TOU裁定取引、グリッドサービスなど蓄電システム設置を奨励する様々な普及政策を打ち出しています。需要地オンサイト発電でピーク負荷を低減させるSGIP(Self-Generation Incentive Program、自家発電設備の導入支援補助プログラム)が追い風となり、カリフォルニア州では住宅用蓄電システム市場の成長をリードしていくと予想されています。カリフォルニア州の公共事業委員会(California Public Utilities Commission)は、蓄電システムによるフレキシブルな需要や低所得階層地域および顧客に対する追加基金を造成する項目を入れるなど、SGIPを改正しました。



 米国市場を攻略するためのQセルズのQ.HOME+ 蓄電システム 


Qセルズは米国市場でオールインワン蓄電システムを発売する予定です。Q.HOME+ 蓄電システム HYB-G1は、スマート直流連結が可能な蓄電システムです。


Q.HOME+ HYB-G1は、住宅用蓄電システム統合ソリューションで、6.0~8.6kWのハイブリッドインバーターにより4.5~18.9kWhのエネルギー蓄電容量を提供します。バッテリー1台当たりの蓄電容量は4.5または6.3kWhで、3本のバッテリーを適用する場合の最大容量は18.9kWhとなります。1台当たりの放電電力は2.5kWで、3本のバッテリーをつなげる場合のバックアップ電力は最大7.5kWまで増加します。Q.HOME+は、スマートエネルギー管理アルゴリズムと組合せ、TOU、需要管理、エネルギーバックアップ、グリッドサービスなどに活用できるよう、最適化された蓄電システムです。それだけではなく、顧客が備蓄した電気を自家消費できるようにサポートします。


Q.HOME+ 蓄電システムソリューションはバッテリーおよびインバーター容量をベースにし、住宅用電気需要の一部または全体をサポートすることができます。その事例として、Q.HOME+HYB-G1 7.6kWインバーターは、18.9kWhおよび7.5kWエネルギー容量の放電電力のため、3本の6.3kWhバッテリーもモジュールとペアリングされます。米国の一般的な住宅の場合、平均電力負荷が7.5kWで、これはQ.HOME+がグリッド電力や太陽光がなくても2.5時間は、完全負荷状態で稼働できるという意味です。しかし、この3本のバッテリーシステムは最適化された負荷選択により、約567ℓの冷蔵庫や電子レンジ、ファン、0.333馬力の揚水機、テレビ、複数の電球、ノートパソコン、加湿器などを6~7時間も使用できます。


下記の表からはQ.HOMEソリューションが提供する主要特長点が確認できます。TOU裁定取引、エネルギーのバックアップ、リモート運用(グリッドサービスおよび卸売市場)などの機能をサポートします。





Q.HOME+ HYB-G1は、太陽光モジュールとバッテリーを連結するハイブリッドインバーターが搭載されています。その特別な機能により一つのバッテリー管理システム(BMS)で、インバーターに複数のバッテリーを連結することができます。電力貯蔵装置ソリューションのモジュール化方式は、顧客それぞれのニーズや経済性を考慮し、蓄電システムの容量を選択することができる柔軟性を提供します。オフグリッドの状況で増加するバックアップ電力は、そのソリューションの興味深いところの一つで、システムに3本のバッテリーが連結されている際に系統連携型の出力と一致させることができます。それだけではなく、Qセルズは製品に対する事後管理(製品保証、RMAなど)についてすべて責任を持って管理します。



|  タンヴィル・アラファット・カーン博士(Qセルズ・米国法人、製品技術革新部門の先任エンジニア) 

         (Tanvir Arafat Khan, PhD Senior Staff Engineer / Products, Technology & Innovation Q CELLS North America)